プロ野球セ・リーグでは昨シーズン開幕前多くの野球評論家や野球に詳しい人たちが広島カープ1位という予想を立てました。
というのも、今や日本代表のエースにまで成長したマエケンこと前田健太をはじめ、メジャーからの20億円のオファーを蹴り日本球界に復帰して「男気」ブームを巻き起こしたバリバリのメジャーリーガー黒田、そしてそれ以外にもかなりいいピッチャーがそろっていましたし、野手もチームの中心となる選手がここ数年で何人か育ち「万年5位の広島が優勝する10年に1度のチャンス」とまで言われていました。
しかし、蓋を開けてみれば優勝どころか6チーム中4位。
優勝云々という話ですらありませんでした。
その原因を挙げればキリがありませんが、ファンや野球評論家が一番言っているのは
「監督の采配が悪すぎる」
ということでした。
多くのカープファンが「俺が監督やればあと5つは勝ちを拾える」というようなことを言いまくっていましたがまさにその通りだと思います。
実際いちカープファンのぼくもさすがにひどすぎてイライラするというよりは「逆によくそんな采配が振るえたなw」と感心するほどでした。
今回はそんな巨大戦力をBクラスに落とした監督から「残念なリーダーとは具体的に何なのか」を考えていきたいと思います。
もくじ
贔屓起用がすごい
まず今年の緒方監督といえばこれでしょう。
「隙あらば野間」という言葉は野球好きの人なら聞いたことがあるかと思います。
これは何かといいますと、緒方監督の就任1年目のドラフト1位で指名した野間選手をあまりいい成績が残せていないにもかかわらず超積極的に起用したというもので、このことから野間選手は「緒方の愛人枠」と言われるほどでした。
この野間選手の件以外にも調子のいい選手を使わずにベンチで腐らせて調子の悪いお気に入りの選手を使い続けたり、2軍でかなり調子が上がっている選手を1軍に上げない、1軍の明らかに調子が落ちている選手を2軍に落として調整させないというように年間を通して贔屓起用だらけでした。
選手の気持ちを全く考えられない
事件はシーズン開幕前から起こっていました。
緒方監督が若いころつけていた37番の背番号を付けて「この背番号を育てたい」と以前から言っていてしっかり成績を残していた松山選手からその背番号をはく奪し、「愛人枠」の野間選手につけさせる。
練習試合で牽制死した丸選手に次の日「日本代表を辞退させていただきます」と書かれた張り紙を背中に張らせさらし者にする。
などというような選手の気持ちを考えない不可解な行動がありました。
さらにこれはシーズン中も続き、明らかに調子が悪く打たれている投手をベンチに下げず投げさせ続けこのことは他球団のファンから「晒し投げ」とバカにされるほどでした。
とにかく嫌われている
こんなことをやっていれば当たり前ですが、周りから嫌われまくります。
今年のカープは福井選手や中崎選手などの急成長を遂げた選手が何人も出てきましたが、皆口を揃えて「野村監督(去年までカープの監督をしていた人)のおかげ」といいます。
その前任の野村監督が腕を見込んで雇った打撃コーチも揉めに揉めたうえでやめていきました。
最終戦終了後にはファンから水風船を投げまくられ、緒方監督解任運動まで起こり署名も集まりました。
わけのわからない起用を繰り返し選手の気持ちも考えないとなると当たり前といえば当たり前ですが...。
こんな人がリーダーな組織は絶対に勝てません
優秀な選手がそろい、優勝候補と多くの人から言われ、予定になかった若手の成長もあった広島カープでしたがリーダーがに恵まれなかったばかりにそれに見合った成績は残せませんでした。
多くの組織においてその組織の成功失敗はリーダーの手腕によるところが大きいいというのはみなさんもお分かりのことかと思います。
確かに今年の緒方監督は球史に残る愚将だったといえるでしょう。
でも、あなたはどうですか?
お気に入りの人のことばかり考えてそれ以外の人をないがしろにしていませんか?
組織の人たちの居心地のいい環境づくりを心掛けられていますか?
人間関係は上手くいっていますか?上手くいってないのを見て見ぬふりしてはいませんか?
これはどの組織にも通じることかと思います。
「自分は大丈夫」と思ったあなたは完全にアウトです。
今すぐリーダーをやめましょう。
今一度考え改善してみてください
あなたが指揮する組織を生かすも殺すもあなた次第です。